
腹部エコー検査
腹部エコー検査
腹部超音波検査(腹部エコー検査)とは、人が聴くことができない高い周波数の音波(超音波)を用いて臓器を見る検査です。お腹の中に炎症やがんなどがあるかどうかを診断します。主に、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などを観察することができます。
検査は、ベッドに仰向けに休んでいただき、腹部に検査用のゼリーを塗って、探触子(プローベ)と呼ばれる機械をお腹に当てて行います。検査時間はおおよそ15分程度です。痛みは一切ありませんので、安心して受けていただくことができます。また、エックス線を使用しないので放射線被爆の心配がありません。
超音波は、気体の裏側は影になり映りません。したがって、胃や腸は内部にガスが多いので超音波検査はむいていません。胃や大腸の検査には内視鏡検査をおすすめします。
腹部超音波検査は、以下のような場合に検査をおすすめします。
肝血管腫、脂肪肝、肝腫瘍、肝内胆管結石、肝のう胞、慢性肝障害、肝硬変など
胆のうポリープ、胆のう炎、胆のう結石(胆石)、胆のう腫瘍、胆のう腺筋症、胆管結石など
膵炎、膵腫瘍、膵石、膵のう胞など
腎結石、腎腫瘍、腎のう胞など
肝硬度測定とは、超音波を使って“肝臓の硬さ“を調べる、最新の検査方法です。
当院では、2024年7月に最新かつ高画質な腹部超音波検査機器(GE Healthcare社のLOGIQ P10)を導入しました。 従来の超音波検査では評価ができなかった、肝臓の硬さ(肝硬度)を測定することができます。肝臓の硬さを数値で表示することにより、肝臓の状態や肝臓の病気の進行度を評価することができます。
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、肝臓の炎症が続く慢性肝炎は自覚症状がないままにじわじわと進行して、肝硬変になってしまいます。肝硬変を放置すると、今度は肝がんへと進行するリスクが高くなります。肝臓の硬さを測ることで、肝硬変の進行度を調べる事ができ、肝がんのリスク評価をすることが可能となります。
肥満やアルコールによる脂肪肝が原因で肝臓の数値が悪いと言われた事がある方、過去にB型肝炎やC型肝炎と言われた事がある方は、肝硬変や肝がんのリスクがありますので、是非一度ご相談ください。
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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腹部超音波検査 |
約500円 |
約1,100円 |
約1,600円 |
腹部超音波検査 +肝硬度測定 |
約700円 |
約1,300円 |
約1,800円 |
*肝硬度測定は、腹部超音波検査を行った場合にのみ追加で行うことができる検査です。